芋的日記

日常をてくてくと。

スパイスよ。かわりに白。帰宅されたし。

朝ご飯のパンに黒胡椒をかけようと思ったら、無い。

いつもの戸棚、テーブル。ぐるぐる見渡すが無い。

 

かわりに白胡椒をかけて落ち着く。

一体何処へ行ってしまったのか...。

 

昨夜は、あんなに居たじゃないですか。

 

 

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エジプトか...
 
 
 
 
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と見せかけての、南極か...
 
 
 
 
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それとも、ハワイか...
 
 
 
 
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至急、帰宅されたし。
(念のため、冷蔵庫にも無かったのでした。)
 
 
 
 
 
 

さらば、はる坊。見つめる専門。豆苗氏。

私の住んでいる土地の

桜の開花はまだですが、

 

近所のホームセンターに

春の花が並びはじめたので

しばし足をとめて、ほっこりしています。

 

まさに今から咲きますというような

黄色いつぼみの花を見かけました。

 

名前は、はる坊。

 

植物を育てるのが下手なため、

見つめる専門です。

しばし深く。そして熱く、見つめ。

残像を胸に秘めて帰る。

 

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次の週にはもう、はる坊は皆おらず。

どこかで満開を迎えているのでしょう。

はる坊に幸あれ...!

 
 
そんな、ただ熱く見つめる専門な私ですが、
植物といえば、友人に教えてもらった
豆苗栽培を思い出しました。
 
友人が
豆苗栽培、意外に簡単やで」
「日に向かって伸びる姿が、けなげで可愛らしいで」
と、 言っていて心に残っていたのです。
 
教えてもらった通りの栽培方法を試してみました。
水を張った容器の中に、
もう捨てるだけになった豆苗の根部分を入れ
たまに水を替えて育てる。というもの。
(根っこから数センチ残してカットするとよいそう)
 
台所の片隅に置いたり、たまにベランダに出してみたり。 
やってみて数日後。
忘れたころに(?)
いきなりの成長にとても驚く。
 
ののの、伸びてる!!
 
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 今日は左、今日は右へ!
陽に向かって、身体を出来る限り伸ばす。豆苗氏達。
 
 
 
なぜってだって。
そこに、日光があるから!
 
 それ以外理由はなし!
 
とでも言ってるように思えるほど
その姿はとてもシンプルで、
かつ勇敢。
 
 
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ものすごい角度から、頑張る豆苗氏もいます。 
 
 
華奢な中の生命力に、目を奪われた朝でした。
 
 
 
 
 
 

帰省。お裾分け。ややおセンチ。

 先日、久々に実家のある東京に帰省しました。

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新幹線の窓から東京が見えてくると

黄色やオレンジ。

赤や青。

綺麗だなあと思いました。

ちょっと離れると、あの日々がなつかしく

ちょっとよそよそしく

でも、あの顔この顔と浮かんできて嬉しくなりました。

 

 

色といえば、

黄色のお裾分けを

実家より三つ頂いて帰宅しました。

 

田舎の祖父と数年だけ暮らした、九州の家の庭で

毎年たわわに実るみかんです。

 

日向夏に似ていて、でももっと大きい。

オオタチバナ.というそうです。

 

 

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枝や葉っぱに当たりながら、育ったからか
皮には色んな勲章のような傷がついています。
切ると、白いふわふわに包まれた果肉が顔を出します。
 
 
 
 
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とにかく種が多くて、食べるのは
なかなか大変です。ちょっと種をうっとおしそうに、でも
皆んな無言でいつしか夢中になって
食べているのでした。
 
 
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 うむ。やっぱり、種が多いんだよなあ。
種の雨です。
 
 
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目を閉じて、ほろ苦い皮の香りをかぐと、
私の田舎の匂いがする。
 
おじいちゃんの手の芋焼酎の匂いまで思い出し
重なって、ほわんとした気持ちになります。
 
 
 
そんな田舎の家が、あと少しでなくなるという。
 
 
さみしいな。
 
でも、仕方がないな。 
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黄色の皮の風が、
あの景色達を連れてきてくれます。
 
 
転勤が多くて短い住居時間でも、
あの景色はまぎれもなく今
私の田舎の記憶。
 
 
今住んでいる場所も、きっといつか
大切な記憶になるんだろうなあ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

もじもじケーキ。固まる。声援。

愛車の自転車・赤号に乗り、近所の大型スーパーまで。
道の段差が激しい為、物凄く遅いスピードで走ります。
 
道中にケーキ屋を発見しました。
ケーキいいなあ。
なんか、ケーキっていいなあ。。
 
 
後ろ髪をひかれながら気になるケーキ。
でも誰の誕生日でも、イベントでもないもんなあ。
贅沢かなあ。
 

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突然現れるケーキ屋。
行って戻ってもう一度通り。
もじもじしながら、やはり買うことにしました。
 
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苺をあしらったものが沢山!
ふんわりして、甘そうなやつを、買いました。
食後のデザートにしましょう。
 
 
冷蔵庫にケーキがいると思うと、
なんだかちょっと嬉しく、
 
なんだかちょっと、
友達になりたての可愛い娘が
家に来てるみたいで
ちょっとドキドキします。(どんなだ)
 
 
ドキドキしながら、夕飯の支度へ。
まずスープに、好物の酢辛湯(スワンラータン)を作りました。
 
今夜はケーキが待っていると思うと、
うきうきします。
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ウキウキし、そして片栗粉を二倍入れてしまい、
すべて固まる。
 
 
 
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ショックだったよね。
 
 
冷蔵庫の中から、可愛い声援が聞こえた気がしました。
 
ケーキ買って、よかったなぁ。 
 
 
 
 
 

引っ越をしました。この壁は激戦区。いいのです。

引っ越して2ヶ月経ち、先日再び引っ越をしました。
 
転勤族の家庭で育ったため、引っ越しに慣れていると思いきや、
やっぱりバタバタしたり、ついでに風邪をひいたり。
 
住処が動くというのは、エネルギーがいるんだなあと
改めて思いました。
2ヶ月とは言え、住んだ場所の雰囲気の残像がまだ身体にくっついてきています。
荷解きをする集中力よ、カモン。
それをさらに整然と、収納できたらいいなあ。カモン。
  
 
今度はどんな日々が始まって行くかな。
不安だな。でもわくわくだな。
愛車の赤号(貸してもらっている赤い自転車)で市役所へ諸々手続きに行き、ちょっとホッ…。
まだまだ片付かないけど、ちょっとホッ…。
 
気持ちを新たに、住処をちょっと飾ってみよう。
息抜きがてら、即席の壁掛け絵を作ってみました。
 
明るさがほしいので、とりあえず色は
ピンクや赤が目立つ感じにしてみようかな。
花がないので、花を描いてみようか。
春だもんね。

 

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ポストカードくらいの紙があったのでそれを使います。
適当に花らしきものと、花瓶らしきものを。
右上に蝶々までとまっています。完璧な春です。
 
適当すぎて何の花か分かりませんが、いいのです。いいのです。
雰囲気です。
 
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鉛筆の線を薄く消し、アウトラインを控えめにしてみました。
水彩色鉛筆を水で溶かして、筆で描いてみます。
 
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薄い色から塗ってみようかな。
 
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オレンジや赤。
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紫も参加。どこを塗っていいか迷いだす。
 
 
 
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迷いだしたので、葉っぱらしきものを塗ります。
 
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ピンクで背景を
 
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なんとなく黄色も参加!
 
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結果、黄色はピンクに押されてゆきました。
春、ピンク強し。
 
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プリンターで拡大してA4へ。カラーコピーしました。
おや、花の上の空間が空き過ぎかな。
印刷ですこし色味も変わりました。
 
されど、いいのです。いいのです。
雰囲気です。
 
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額はないし、大袈裟なので、
引っ越しで大量にある段ボールを。少しカットします。
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貼り込んでみました。
 
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紐がないので、糸を何重かにしてつけます。
それを、ヒートンや釘に引っ掛けます。
 
段ボールだからなんとか重みに耐えそう。
落ちたら、強化しようかな。
 
 
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ドアにつけると、揺れてしまい不向きなよう。
 
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ちょうど穴が空いていた
ダイニングテーブル横の壁に
しばし定住決定であります。
 
こうして何かを遊んで飾ってみると、まだ慣れない住処も
ちょっと暮らしの空気が増えていく気がして
楽しい気持ちになりました。
 
 
 
そして何かを飾ってみた途端、気にしなかった壁に密集する穴達が
急に気になりだすのでした。
 
このゾーンは、何かを掛ける人気の激戦区のようです。
 
 
 
春も増えたことだし、
あとちょっと。引っ越し整理をがんばろうかな。
 
 

難しき、千切り包丁さばき

家にあった大根おろしの前方に、薄くスライスできる
スライサー機能がついていることに先日気付きました。
 
上手にならないうちに、便利さに手を出すことに
ちょっと後ろめたい気持ちもしましたが、
千切りが苦手な私には強い味方のようにも思います。
 
早速それで薄くなったものを平べったく並べ、千切りにするけど
それでも私の包丁さばきでは時折やはり、いびつな形が登場してしまいます。
 
さっさかさ
トントトン!
そんなリズムで格好良く千切りに出来たら
ちょっと、いいのになあ。
 
無理にリズムを上げようとすると、はずみで
いつの間にか床に落ちていることもしばしば。
 
 
 
こちらは、はずみで落ちてしまった、ニンジンの角さんです。

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「こう、何度もあっちゃあ、俺もたまんねえよ。
他のやつらと一緒に、お立ち台に上がりたかったって寂しさってもんは 
冬にはとくと心にこたえるもんだぜ。わかるかい。
まあ、こうなったことにゃ仕方ねえ。ちょいと出掛けるか。。」
 
 
 
 
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「今時分出掛けるにゃ、やっぱりここよ。雪まで降ってきやがった。
冷える訳だぜ。なあ。ふー。さむ、さむ…。」 
 
 
 
 
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「あら、角さんいらっしゃーい。ささ、あったかいものも今日はいっぱいあるんですよ。おあがんなさいよ。まずはー。いつものでいいかしら?」
イカの端っこママが今日もとびきりの色白肌と、ふっくら笑顔で迎えてくれます。
角さんはここの常連なのでした。
「おっ。そうしとくれ。」 
他にもピーマンの端っここと、ピー乃助。
玉ねぎの端っここと、玉吉。
先に来ていたようですね。
夜はさらに深さを増していきます。
 
 中央にいる赤いのは、、ええっと。赤いのは…。
 
 
 
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「あんたあ、見慣れねえ顔だな。どこからおいでなすったんだい。」 
初めて見る赤い端っこに皆、興味深々な様子。
 
「ええ。名乗る程のもんじゃござんせんがね、あたしゃ、お肉の肉蔵でござい。」
 
お肉を落っことしてしまうなんて、とんだ包丁にさばきにも程があると、
皆は口を揃えて同情しました。
お肉というものに皆多かれ少なかれ、主役という地位に羨望の気持ちがあった
のでしょう。それがかえって同情に、はくしゃがかかっているようです。
ピー乃助にいたっては、肉を詰めて調理される手前だったことも
あり、初めて会った気がしないのでした。
酔いが程よく周りだすと、より熱く。その主役を囲んで皆が励まし始めます。 
 
 
 
 
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すると いきなり、肉蔵が思いっきり身をのけぞり両手を伸ばしました。
「いえね!あたしゃ、嬉しいのよ!」
 
もはや端っことは思えない突然の面積力に皆パラパラと散らばりました。
びっくりしたのです。嬉しいってどういうことなんだい。
普段は無口な玉吉も聞かずにはいられない程でした。
 
「冷蔵庫の中で、ちょいと仲良くなった奴がいましてね。
ハムの、ハム坊っていったっけな。
聞けば同郷というじゃないですか。俺ぁ懐かしくって。
忘れてた景色や出来事が次から次へと。
冷蔵庫から出るときにゃ、弟のようで離れがたかったんでぇ。。」
肉蔵さんはさらに大きく体を広げます。 
「俺ぁそいつと約束したのよ。
また一緒に、あの故郷を見に行こうって…。
きっと会えるってね。俺ぁ…約束したのよ。」
 
 
 
 
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 「肉蔵さん…!」
 
イカのママは足を取られて一緒に表へ出れませんでした。
それぐらい、肉蔵さんの勢いはすごかったのです。

会えるったって…なぁ。。
 ねぇ…。
 

 
それから、しばらくしたある日。
イカのママが買い出しに行く途中、肉蔵さんの笑い声を聞いたそうです。
 
あれは肉蔵さんだったわ。
隣にいたのは、ハム坊さんだったわきっと。
ハムカツにはなっていたけれど。
まちがいないわぁ、きっと。
 
それがしばらくママの話の十八番でした。
 
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そりゃ本当かい、ママ。
本当よお、そりゃもう仲良さそうに語らっていたんだから。
 
 
 
 
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よかったね、肉蔵さん。 
 
 
 

 
 

毛玉が大量

スーパーでお釣りをもらう際、ちょっと手をひっこめそうになった。

手袋の指先に、毛玉が思わず沢山できていて少し恥ずかしかったからだ。

 

ちゃんとしていないなあ、、という類の己への恥ずかしさですが

ずぼらな性格から、買ったものを冷蔵庫へ仕舞う時には

そういうことは、もう忘れてしまったりします。

 

 

 

レギンスというのか、スパッツというのか、股引というのか。

自分の中で名前が何種類かありますが、

寒い地方へ引っ越してきたということで、その中でも厚手のものを購入。

 

パジャマの下に履いたりして。とても、あたたかい。

購入して一週間で即刻毛玉ができてしまい、やや、しょんぼり。

しょんぼりしながらも、その出来加減がすごくて

素晴らしいくらいなので、たまに触ったりしている。

手袋の毛玉なんて、まだまだだな!

 

 

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 やあ。ぼくはレギンスです。昨年より厚手になってリニューアルしたのさ。

色んないろがあるけど、ぼくはネイビー。ネイネイ、ネイビー。
なんてすてきな響き。
 
 
 
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これ、ぼくの足です。ざらざらしているのがくっついてるの、わかるかい。
毛玉っていうんだってさ。
最初はなかったのに、どんどん生まれているんだ。
すごいんだから。ちょっとぼくの自慢なの。
 
 
 
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こないだこっそり横目でみたんだ。テレビの中の赤いあいつ。
足に、ぼくみたいに丸いものが沢山あってさ。おどろきだったね。
ぼくもあんなふうになってみたい。ちょっとかっこいいじゃない。憧れというのかな。
 
 
 
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洗われているときはさ、誰よりも海を意識しているね。
足をグッと伸ばしたり、縮めたり。こないだなんか、靴下王子が絡まってびっくりしていたよ。毛玉の成果かな。
ぼくには、見えるよ。ゆれるわかめ、ちいさくて可愛い小魚。鮮やかな魚もいたりしてね。 
 
 
 
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 お、奥方やめてくだせぇ!
むしりとらねえでくだせぇ!
 
 
 
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 今日もぼくの、ゆめは続くんだ。